委員会での発言
国土交通委員会
第163回国会 衆議院 国土交通委員会 第15号 2006年1月19日(木)
午後一時一分開議開議
○柴山委員
 自由民主党の柴山昌彦でございます。
 十七日の証人喚問で、ヒューザー小嶋社長が真相を解明したとは到底言えません。ぜひ、皆様には真実を語っていただきたいと思います。
 後ほどお手元に資料を配付させていただきますが、資料一、これは国土交通省から提出された最新の偽装物件の一覧表になります。後ほどお配りいたします。
 さて、まず井上参考人にお伺いします。
 既に判明している姉歯氏の構造計算書偽装物件のうち、あなたが代表取締役を務める株式会社スペースワンが元請設計事務所であるものが、未完成物件を含めて七件あります。このうち、木村建設が関与していない物件は幾つありますか。
○井上参考人
 まず冒頭に、私の設計いたしました複数の建物の構造設計の部分で偽装がありまして、結果、耐震強度に満たない建物が存在してしまいました。お住まいの方々、御近所の方々、そして御関係の皆様方に大変な御迷惑をかけたことを、まずはおわび申し上げます。申しわけございませんでした。
 ただいまの質問ですが、木村建設でない、請負が木村建設でない建物は二件であると思います。
○柴山委員
 川崎大師は太平工業の直施工、そしてグランドステージ稲城も志多組の施工となっておりますね。
 次に、下請の設計に姉歯氏を指定したのは一体どこでしょうか。すべての物件についてお答えください。
○井上参考人
 姉歯氏に直接私の方から設計外注をしたものは四件ありまして、残りに関しては、木村建設の下請としての発注、あるいはヒューザーからの直接の発注であります。
○柴山委員
 今、ヒューザーからの直接の発注、つまり姉歯氏の指定という御発言がありました。
 後ほどお手元に、ことし一月十七日付の産経新聞の記事を配付させていただきますが、そこにも、元請設計事務所のうち数社が、下請に姉歯氏を使うようにヒューザーから強く求められていたという記事がございます。我々は、イーホームズを初め各所の裏づけ取材によって、どこの元請設計事務所がそうした圧力をヒューザーから受けていたということを明らかにしております。スペースワン以外にもそうした元請設計事務所が複数あるということだけ申し添えて、次の質問に移らせていただきます。
 姉歯氏の設計料はスペースワンが払ったんですか。
○井上参考人
 先ほど申し上げましたとおり、当社から直接姉歯建築設計事務所に発注されたものに関しましては、当社が支払いました。
○柴山委員
 裏を返せば、四件以外、残り三件、要するに半分近くは木村ないしヒューザーからも直接あったという、指定があったということですけれども、木村あるいはヒューザーが姉歯氏に設計料を直接支払っていたということでよろしいわけですね。確認の答弁を求めます。
○井上参考人
 はい、それで間違いないと思います。
○柴山委員
 次に伺います。
 あなたは、昨年の十月二十五日、イーホームズ本社で開かれた会議に出席されていますね。何のための会合で、だれから呼ばれたんですか。それぞれお答えください。
○井上参考人
 イーホームズから呼び出しを受けました。私の方に連絡をいただいたのは、ヒューザーの担当者、それと姉歯さん自身から連絡を受けております。
○柴山委員
 その二十五日の会合、ヒューザーは曽我常務が出席をされておりますね。
○井上参考人
 そのとおりでございます。
○柴山委員
 その席で、イーホームズの藤田社長と姉歯氏はそれぞれどういうお話をされたんでしょうか。短くお答えください。
○井上参考人
 質問をもう一度お願いします。イーホームズで、イーホームズと姉歯さんの会話ということですか。(柴山委員「それぞれの御発言について簡潔にお答えください」と呼ぶ)
 まず、当日、去年の十月二十五日なんですが、会議室に入りまして、イーホームズから、四件ほどの物件について構造計算書の改ざんがあるというふうな指摘を受けました。
○柴山委員
 曽我常務は、それに対してどのような反応を示されましたか。
○井上参考人
 曽我常務は大変驚いた様子でした。
○柴山委員
 後ほどお配りする朝日新聞の記事、また一月十六日のNHKの朝七時からのニュースでも、この後ヒューザーの小嶋社長が、夕方姉歯氏に会って事情を聞くとともに、ヒューザーの役員にわざわざ千葉の姉歯事務所に向かわせて、パソコンで偽装物件の名前と改ざんした数値を割り出したことを御自分で認めていらっしゃるんです。
 ちなみに、この席には、井上参考人は千葉まで同行されたんですか。
○井上参考人
 私は、イーホームズでの会合の後、その報告のために、ヒューザーで報告を済ませて、その後すぐ事務所に戻りました。
○柴山委員
 つまり、イーホームズでの会議の後、小嶋氏のところに姉歯氏が報告に行くのに同行をされて、そこから後は、千葉までは一緒には行かれなかったということでよろしいわけですね。
 あなたは、同月の二十七日に今度はヒューザーで開かれた会議にも出席されていますね。いつ、だれから連絡されて行かれたんでしょうか。
○井上参考人
 ヒューザーの担当者からの連絡で、二十七日に集まるようにというふうな連絡を受けました。
○柴山委員
 連絡を受けたのが二十七日ということでよろしいわけですね。当日連絡を受けて、二十七日に行ったということでよろしいわけですね。
○井上参考人
 失礼いたしました。二十六日に連絡を受けて、二十七日に協議するので集まってくれというふうに連絡を受けました。
○柴山委員
 何のために、あなたはヒューザー本社に呼び出されたんですか。ほかにも、元請設計事務所のエスエスエー佐々木社長、そして自殺されたとされる森田設計事務所社長、下河辺設計事務所社長がいらしていますけれども、何のためにいらっしゃったんでしょうか。
○井上参考人
 私の認識では、二十五日にイーホームズで協議がありまして、ただ、その内容が余りにも大きな問題であるというふうに思いましたので、その二十五日の会合のときに、もっとトップと話してもらいたいというような、たしか曽我さんの意見もありまして、また、では、その話し合いの機会を持とうというふうなことで二十五日は帰っておりますので、そのための二度目の会合だというふうに認識いたしました。
○柴山委員
 余りにも大きな問題であるので、曽我常務が、トップすなわち小嶋社長と話してほしいということで、いらっしゃったわけですね。
 次の質問に移ります。
 このとき、下河辺氏が元請設計している二月竣工の船橋海神の物件について、検査済証を何とかおろしてほしいと小嶋社長はおっしゃっていましたか。
○井上参考人
 そのようなことは申しておりませんでした。
○柴山委員
 では、別のセントレジアス船橋の物件について、まげてでも検済みをおろしてほしい、そういうような発言はされていましたか。
○井上参考人
 そのような発言はしておりました。
○柴山委員
 後ほどお配りする資料五、イーホームズ藤田社長ほか二名が当日の出席されたメモを持ち寄ってまとめたもので、大変信憑性の高い、そういう資料となっております。後ほどお配りを申し上げます。今申し上げたことがすべて書いてあります。イーホームズは、こんなものをつくったら指定確認機関としての、偽装を見過ごしたという、能力が疑われてしまうのにあえてつくっているわけです。
 次の質問に移ります。
 姉歯氏が、震度五までは大丈夫だ、五以上はどうなるかわからないと述べたと書いてありますが、それについては記憶ありますか。
○井上参考人
 二十七日の会合では、姉歯氏は別室で控えていたんですが、必要に応じて会議室に呼ばれまして、確かにそのようなことを言ったように覚えております。
○柴山委員
 そのとおりですね。
 そして、それとともに、小嶋社長が、大地震が来て建物が倒壊したときに調査し発覚したことにしたい、役所もそれがいいとおっしゃっていたとありますが、事実ですか。
○井上参考人
 そのような具体的な文言については覚えておりません。
○柴山委員
 具体的な文言については覚えておられないとおっしゃった。
 では、覚えておられる範囲で結構ですので、この件についてどのように小嶋さんがコメントされていたか、もう一度お聞かせください。
○井上参考人
 このときの会合は、二十五日には工事中の物件だけの指摘だったんですが、もしくは工事着工前の物件についての指摘だったんですけれども、二十七日には既存物件、完成物件が何件かイーホームズの方から指摘されたわけです。それについて公表をしたい、するというふうなイーホームズの意見に対して、小嶋社長は、公表は少し待てというふうなことと、先ほど申し上げたとおり、当社のセントレジアス船橋について検査済証をおろせ、おろさないというふうなやりとりがありました。
○柴山委員
 今までの質疑から明らかなように、今回の耐震偽装事件では、ヒューザーがイニシアチブをとって姉歯氏を巻き込み、同時に、部分的には金銭の流れもつくり、しかも知った上で、この偽装を知った上で販売を行っていた。また、イーホームズに、これに対して隠ぺいをするように迫っていたという事実が明らかになったかと思います。
 私の質問を終わります。
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